修理や手入れ 何屋さんに頼むか1-家に関する仕事

ドイツに長く住んでいたら、家で何かが壊れた、持ち物を修理に出したい・・・という状況はやってくるもの。でも何屋さんに頼めばよいか分からないこともありますね。

ここでは、マイスター資格などが必要な専門職か、そうでないものかを問わず、普段の生活でお世話になりそうな職業を紹介します。「これは何屋さんに?」という疑問を解決します!

今回は家に関する仕事を紹介します!

まずは誰が費用を負担するかチェック

賃貸住宅の場合は、大家(Vermieter)が職人を手配するべきケースが大半です。ドイツでは職人を手配をした人が支払いをするというルールがありますから、先走って手配をしてしまわないようにしましょう。

上階や屋根からの水漏れなど、明らかに自分に責任がないときは、管理会社(Hausverwaltung)があるなら管理会社に、そうでなければ大家に連絡。上階が原因ならば、それ以上被害がひどくならないように上階の住人に声をかけることも大事です。ハウスマイスターが多くの仕事をこなす住居であれば、ハウスマイスターに話を通した方がその後の対応がすんなりと進むかもしれません。

入居して間もなくトラブルが起こったのであれば、大家や前住人が負担を持つケースがあります。また、経年劣化や設備不良が原因の修理も大家が負担すべきものです。

いずれにしても、誰の負担になるのか見極めは大事です。原因が分からない場合も、最初は管理会社に連絡するのがよいでしょう。管理会社が休みの日でも、アパートでは急を要する際の連絡先が指定されているはずです。あらかじめチェックしておくとよいですね。

賃貸ではなく、購入した住宅ならば自分で職人を頼むケースが増えてくるでしょう。

Schönheitsreparaturとは

賃貸住宅の借主にはSchönheitsreparaturと呼ばれる、改修の義務があります。”Reparatur”という言葉が含まれていますが、「修理」というよりは「見た目をよくする作業」を意味しています。

一般的には、壁紙貼り、壁や天井の塗装・漆喰塗り、床・暖房パネル・暖房の配管・室内の扉、窓や扉の内側の塗装を指します(§ 28 Abs. 4 Satz 3 II. BV)。何を本当にしなければならないかは、個々のケースによって異なりますし、様々な判例があります。分からないことがある場合はMietervereinなど専門家に聞くとよいでしょう。

ドイツに住んでいる日本人が遭遇するトラブルで本当に多いのが、賃貸住宅のトラブルです。基本的なルールは日本と似ている部分もあるものの、ドイツの住宅事情はやはり勝手が違うので戸惑う方も多いと思います。例えば、壁に穴開けがOKなことや、退去時に壁塗りなど...


こんな時は、この職人(家関連)

それでは、目的やトラブルごとに呼ぶべき職人・専門家を挙げていきます!

水漏れ・下水の詰まり

不注意で下水を詰まらせてしまった・配管を切ってしまったなど、明らかに自分の過失の場合は自分で職人を手配。水道の蛇口からの水漏れなど、経年劣化によるものは大家負担です。これが持ち家の場合は自己負担になりますね。

水漏れ・下水の詰まりで呼ぶ職人は以下の通りです。

  • 下水の詰まり・蛇口の水漏れ:配管工(Klempner)
  • 屋根からの水漏れ:屋根葺き職人(Dachdecker)
  • 雨樋の修理:配管工(Klempner)
  • 水漏れ処置後の壁の修復:塗装屋(Maler)

塗装屋さんには、水漏れ処置後の壁の水分が乾いた頃に来てもらいます。ちゃんとしたプロであれば下地処理と本塗装をするので、最低2回に分けて来るはずです。

ガスのトラブル

問題の起きている場所によって、ガスの供給会社配管工(Klempner)に連絡します。

暖房の不備

これも配管工(Klempner)の仕事です。配管工の仕事は”Gas-Wasser-Scheiße“と呼ばれていて(すごいネーミングですが…)、多岐に渡ります。とは言え、やはり暖房機器の修理などでは得意不得意があるので、機器のタイプを挙げて取り扱っているか尋ねてみるとよいでしょう。

暖炉など木や炭を燃やすタイプの暖房のトラブルでは、Ofenbauerを呼びます。Ofenbauerには対応する日本語がありませんが、「暖炉屋さん」という感じでしょうか。また、暖炉を新しく住居に入れたときには、煙突掃除人(Schornsteinfeger)に、Feuerstättenbescheidと呼ばれる書類を書いてもらうことが必要です。煙突掃除人は、煙の通り道・部屋の大きさ・換気扇の状態などを見て、安全性をチェックします。

他にも、暖房器具のガスの排気に関すること、煙突の掃除は煙突掃除人(Schornsteinfeger)の担当です。

電気関係

家に電気が供給されていないというのならば電力会社、家の中の配電盤やケーブルの補修や改修ならば電気工(Elektriker)です。

使用電力を測るメーターの取り付け・取り外し工事など、特別なライセンスを持った電気工でなければできない仕事もあります。電力会社がライセンスを持った電気工のリストを公開しているはずです。

タイルの貼り替え・補修

物を落としてタイルを割ってしまった…などという時に呼ぶのは、タイル貼り職人(Fliesenleger)。タイル貼り職人にはマイスター資格がなく、誰でもできる職業です。質がピンキリなので、知り合いからの紹介を得るのが一番ですよ。

タイル貼り職人には、古くなったシリコンコーキングのやり直しもお願いできます。

自己負担でタイルを貼り替えをするときは、忘れずに余分にタイルを買って保管しておくことも大切。後から補修をするときに、同じタイルを使わないと変になりますからね。

窓の修理・交換

窓の修理は、家具職人・建具屋(Tischler, Schreiner)に頼みます。家具作りだけを専門にやっている人もいるので、窓の修理もするか尋ねる必要があります。賃貸ならほとんどのケースで大家負担なので、あまり自分で頼むケースはないでしょうか。

断熱性の高い窓にするなど、断熱に関する改装は大家の負担です。自分で支払ってしまわないようにしましょう。

窓枠が木製の場合には定期的に塗装が必要になりますが、そのときは塗装屋(Maler)に頼みます。基本は、外側は大家負担・内側は借主負担(玄関の扉も同様)。本当にそのような分担になっているかは、契約書の内容を確認して、必要があれば専門家の意見を聞く必要があります。

改装や引っ越しに伴う壁の塗装

塗装屋(Maler)に頼みます。このサイトのDIY好きな読者なら、自分で塗装をしてほしいところですが(笑)。

鍵の閉じ込め・交換

錠前屋(Schlüsseldienst)を呼びます。

鍵の閉じ込めや紛失などで家の中に入れない場合、緊急で鍵を開けに来てもらうことになりますが、インターネット上で検索して出てくる緊急用の錠前屋では、高額な請求をされたりするトラブルもあるようです。あらかじめ、近所で信用できる錠前屋さんをチェックしておきましょう。

先日、同じアパートに住んでいるおじさんがうちの呼び鈴を鳴らしました。どこか慌てた風です。おじさん 「あのー、誰かが部屋の鍵をこじ開けようとしたみたいで、自分の鍵が入らなくなっちゃった。錠前屋さんに電話したいから電話を貸してくれない?」私 「もちろ...

庭の手入れ、木の伐採、造園

それぞれ、以下のようなキーワードで探すと、必要とする職人さんが見つかります。庭や木の手入れと造園など全てをやっているところが多いです。高さのある木や太い木の伐採は、それを専門にしている人たちも居ます。

  • 庭の手入れ(Gartenpflege)
  • 木の手入れ(Baumpflege)
  • 木の伐採(Baumfällung)
  • 造園屋(Gartenbauer)

家の掃除

お掃除屋さんはPutzflau/ Putzmannです。個人でやっている人と業者とがあります。自宅のお掃除をプロに頼んでいる人は、日本よりも多いのではないでしょうか。

次回は…

今回は家にまつわる職人・専門家の紹介をしました。

次回は、公的書類関連、その他の物の修理・整備を頼める専門家を紹介していきます。




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