先日、同じアパートに住んでいるおじさんがうちの呼び鈴を鳴らしました。どこか慌てた風です。
おじさん 「あのー、誰かが部屋の鍵をこじ開けようとしたみたいで、自分の鍵が入らなくなっちゃった。錠前屋さんに電話したいから電話を貸してくれない?」
私 「もちろん!」
おじさん 「錠前屋さんの番号、知らない?携帯に登録してあるのだけど、携帯は家の中で・・・」
結局、インターネットで調べてあげて、近所の錠前屋さんに来てもらうことになりました。15分後に着くとのことでした。
物騒な話だなー、うちも気をつけなくては・・・と思っていたところ、またおじさんがやってきました。
おじさん 「いやー、違う鍵を挿そうとしているだけだったよ!錠前屋さんに来てもらっちゃったし、15ユーロ渡したんだ。もう、アルツハイマーかな?(^_^;)ゞ お騒がせして、ほんとゴメン!」
大事でなくて良かったですが、おじさん、パニック状態だったのですね(笑)
さて今回は、鍵にまつわる対策を書いていきます。
玄関から一歩でも出る場合は鍵を持っていく
ドイツの一般住宅は大体、オートロックになっています。オートロックというと聞こえは良いですが、単に外側からドアノブが回らないようになっているだけです。
それでも、鍵を持たずに家を出ると、家に入れなくなります!
ゴミ捨てなど、ちょっと玄関先まで行くような場合でも、必ず鍵を持って出ましょう。
事前に錠前屋さんの番号を控えておく
それでも閉じ込めてしまったときのために、あらかじめ錠前屋さん(Schlüsseldienst)の電話番号を電話帳やインターネットで調べておきましょう。
錠前屋さんの番号は、アパートの入り口に貼ってあることもありますが、どこの錠前屋さんか分かりませんし、値段も高いかもしれません。ですから、事前に調べておいた方がよいでしょう。
こんな時、電話帳が家になくてもイエローページのサイトは役に立ちます。早く来てもらえるので、なるべく近所の錠前屋さんが良いでしょう。
[blogcard url=”http://www.gelbeseiten.de/”][/blogcard]番号は携帯に登録しておくと良いですね。上のおじさんの様に携帯を忘れていると使えませんが、その時はご近所さんにお世話になりましょう。
鍵は2回まわす
ドイツの錠前はほとんどが、2回まわして開閉するものです。これはよく知られていますね。
泥棒が錠を合わせて開けようとするとき、1回まわすのは簡単でも、突起が合った状態で更にもう1度回すのは難しいそうです。2回まわすことで、鍵を開けるのに時間がかかり、防犯性が高くなります。
普段から2回まわして、鍵をかけるようにしましょう。
家に居るときは、鍵を内側から挿しておく
ドイツの錠は、反対側(内側)に鍵をかけるつまみがなく、代わりに同じ鍵穴がついていることが多いです。つまり、家の中から鍵をかける時は、わざわざ鍵を挿してまわさなければいけません。
この錠前は、不便な印象ですが、実は優れものなのです。というのも、鍵を内側から挿しておくと、外側から合鍵で開けようとしても開かないのです!
ですから、家に居るときは、鍵を内側から挿しておきましょう!
ただ、気をつけなければいけないこともあります。鍵を内側から挿しておいて自分は寝てしまうと、遅く帰ってきた家族は家に入れないということでもあります。
それから、この錠前は外側と内側の区別はないので、外側から鍵を差し込まれたら、合鍵があっても外に出られなくなります。滅多にないシチュエーションだとは思いますが・・・。
まとめ
以上、ドイツならではの『鍵』にまつわるトラブル対策でした。
- 玄関から一歩でも出る場合は鍵を持っていく
- 事前に錠前屋さんの番号を控えておく
- 鍵は2回まわす
- 家に居るときは、鍵を内側から挿しておく
ドイツに住んで4年になる者です。今まで、「オートロック=鍵がかかった」ものと思い、外出時も在宅時も鍵をかけておりませんでした。この記事を読んで初めて、ドアノブが回せないだけで、実は施錠されていなかったのだということを知り、今さらのように恐ろしくなっています。
これからも、かゆい所に手が届くような、役立つ記事、楽しみにしております。
コメントをありがとうございます!お役に立てて嬉しいです。
そうですね。最近、更新が滞っておりますが、「かゆい所に手が届くような記事」を頑張って書いていきます。コメント頂いたお陰で、やる気が出てきましたよ!