自動水やり機の設置 ー 庭に設置する場合のプランニング

庭の見取り図

庭に設置する場合、システムを理解をするのにカタログは必須です。BaumarktにGardenaのカタログが無料で置いてあるので貰ってきましょう。

私は水やり機の設置は初めてではないのに、5回ぐらい目を通してようやく理解しました(笑)。ここでは、なるべくそこまで読み込まなくても分かるようにまとめてみますね!

あと、ここではGardenaのシステムを紹介しますが、ほかのメーカーのものを使っても同様ですし、一部だけ別メーカーのものを使うことも可能です。

予備知識

SprinklersystemとMicro-Drip-System

Gardenaのラインナップには、大きく分けてSprinklersystemとMicro-Drip-Systemという2つのシステムがあります。

Sprinklersystemは、芝生のような広い範囲をスプリンクラーを使って水やりするのに使います。庭に広い芝生があるなら使うべきシステムと言えます。

Micro-Drip-Systemは、前回紹介した、室内やベランダで鉢植えの水やりに使うものと同じシステムです。ただし、水を蛇口から直接取る場合には、水圧を1.5barに下げるBasisgerätを使う必要があります。

Micro-Drip-Systemは芝生用のスプリンクラーを使えない場所用のものです。つまり、高さのある木や植物、鉢植えなど、芝生以外の場所用です。とは言え、Micro-Drip-Systemにもちょっとしたスプリンクラーはあるので、芝生が大きくなければMicro-Drip-Systemのみで対応することも可能です。

ホースの種類

ざっくりとSprinklersystemでは太いホース、Micro-Drip-Systemでは細いホースを使います。それぞれ、地上用、土の中に埋めるためのものなどの目的別に数種類ずつのホースがあります。さらに、蛇口から制御部の間などで異なるサイズのホースを使うことが可能です。ここがいささか混乱するポイントです。

ここでは大まかにホースが何種類もあるとだけ理解して、作業を始めていきましょう。

計画を立てる

まずはどのシステムを使うかを決める

SprinklersystemとMicro-Drip-Systemのうち、どちらが必要か、もしくは両方必要なのかを検討します。芝生がある庭でほかにも植物があるなら、大抵は両方使うことになるのではないかと思います。

庭の大きさを測って見取り図を作る

まずは庭の大きさを測り、見取り図を作ります。とくにスプリンクラーを設置する場合には、ある程度正確なサイズが分かる図面が必要になってきます。

Gardenaにはオンラインで自分で見取り図を作って、配管もプランできるサイトがあります。これはシステムを理解するためにもけっこう役に立ちます。

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しかしこのプランナーは参考にはなるのですが、完璧なプランは立ててくれないので、スプリンクラーの選択や配管のプランの調整が必要になってくると思います。最後に自動で部品の種類や数のリストを作れますが、こちらも自分でチェックが必要です。

プランナーではこんな風に、庭の例も選べます。

スプリンクラーを設置する場合

蛇口の水圧を測る

Sprinklersystemのスプリンクラーを設置する場合、まずは蛇口を一杯に開けてバケツに10リットルの水を溜めるのに何秒かかるかを測ります。この秒数によって設置できるスプリンクラーの数が変わってきます。

ここでGardenaでは独自の計算方法を使っています。スプリンクラーのホースの長さ25mごとに1秒加え、Anschlusswertという数値を出します。例えばバケツに水を溜めるのに15秒かかり、ホースの長さが25mだったら1秒を加えて16秒として計算します。カタログ内にある表を見ると、Anschlusswertは60となります。

そして、スプリンクラーごとにVerbrauchswertという水圧を消費する値が定められていて、この合計がAnschlusswertを超えないように計画します。もし超えてしまう場合は、配管を分けて時間差で水やりをするように設定します。

スプリンクラーを配置する

次に見取り図上でスプリンクラーを配置していきます。サイトで自動で配置させたら、こんな感じになりました。ずいぶんスプリンクラーの数が多いですね…。

四角いエリアを水やりできるスプリンクラーもありますし、なるべくスプリンクラーの数が少なく、シンプルに済むように調整していきます。私だったら、この庭はざっとこんな風にスプリンクラーを配置するでしょうか。

配管をプランする

そして、上で計算したAnschlusswertを参考に、土中に埋めるホースの数と位置を考えます。こちらも、なるべく埋めるホースの長さが短く、シンプルになるように調整していきます。

制御システムを選ぶ

Micro-Drip-Systemがどのぐらいの規模になるかにもよるのですが、小さな芝生と植物なら、ホースを2本接続できる下のようなタイプのもので事足りると思います。その場合は、片方をスプリンクラー用にもう片方をMicro-Drip-System用とします。

SprinklersystemかMicro-Drip-Systemのどちらかしか使わないのであれば、ホースの接続は1つだけのものでも大丈夫です。

上の庭の例のように大きくて配管が何本にもなる場合には、電源をコンセントから取ることができるかどうかで変わってきます。コンセントから取れるなら制御部はコンセントに繋ぐタイプのものを選び、Ventilboxというホースを何本かバルブの開閉で制御できるボックスに配線します。

使えるコンセントがなければ、バッテリーで制御することになります。ひとつにはBluetoothで制御できるVentilboxを使う方法があります。

もうひとつの方法は、下のMasterという電池式の制御部と機械式の配管器を組み合わせる方法です。ホースは6本まで繋げることができます。

長くなったので今日はこの辺で。駆け足で説明したので、説明不足のところもありそうです。この情報に加えてカタログを見ると、理解が深まると思います。

Micro-Drip-Systemのプランと、実際の設置方法は改めて別の記事で書くことにしますね。




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