このサイトに訪れる方なら皆さんご存知でしょうが、ドイツでSバーンやUバーン、トラム、バスなどの市内交通機関に乗るとき、上の写真のような刻印機に切符を入れなければいけません。
改札口のないドイツでは、これが改札代わりです。この機械で「日付」・「時刻」・「駅名」などが刻印されます。刻印の入った切符を持っていないと、たまに来るコントロールで見つかった時に、高額な罰金を支払うことになってしまいます。
ちなみにこの刻印機、ドイツ語では„(der) Entwerter“です。この記事では「刻印機」と呼んでいますが、実は日本語では直接対応する単語がありません。日本に存在しないモノですから、仕方ありませんね。
動詞は„entwerten“で「無効にする」という意味です。刻印で切符の価値をゼロにしてしまうのですね。切符の他、切手の消印などでも使う単語です。
話が逸れました。いよいよ本題に入ります!
刻印機が故障していたらどうするのか?
ところが、この刻印機、たまに壊れていて動かないことがあるのです(ああ、ドイツクオリティ・・・)。
そんな場合はどうしたら良いのでしょう?電車に乗るのを諦めなければいけないのでしょうか??
いえ、電車に乗っても大丈夫なのです!しかし、対処法を知っておかなければいけません。
まずは近くに他の刻印機がないか探す
まずは他の刻印機を探します。
でも、ホームの反対側の端まで行けと言うわけではありません。あくまで「無理のない範囲」で探します。
例えば、タイトルの写真のように、すぐ反対側に稼働している刻印機がある場合は言い訳になりません。動いている機械で刻印します。当たり前ですね。
情報を控える
そして、近くに刻印機がない場合は、「場所(駅名と刻印機の位置)」「日付・時刻」「刻印機の番号」を控えます。
刻印機の番号は、大抵の場合、こんな感じで刻印機の脇に付いています。
さらなる対策
大きな町なら、他にも同じように刻印できなかった人が居るはずなので、上の情報を控えれば大丈夫なはずなのですが、そうでない場合もあります。
もし誰も周りに居ないのなら、刻印機の番号と同じところに、壊れている時の連絡先電話番号も記載されているので、電話をかけて、機械が故障している旨を伝えましょう。もちろん、先方の名前を聞いておくことは大事です。
あとは、近くに同じように刻印できなかった人か、機械の故障を目撃している人が居たら、その人の連絡先も聞いておきましょう。証言者として後で助けてもらえるかもしれません。
一番簡単なのは・・・
ここまで読んで、けっこう面倒だと思った方が多いのではないでしょうか?「さらなる対策」をせずに、情報を控えるだけでも面倒そうですよね。モタモタしていたら、電車に乗り遅れるかもしれません。
そんな慌てているシチュエーションで、一番簡単なのはズバリ、
「スマホなどで刻印機の写真を撮ってしまうこと」です!
刻印機が故障している場合、普段は緑のランプが点いているのが、赤く点灯していたり、全く点灯していないなど、何らかの変化があります。刻印機の正面と、番号のアップの2枚撮っておけば良いでしょう。
スマホの時計が正しければ、後からでも正確な時間も分かりますし、おススメの方法です!
Be the first to comment