最近は物騒な話もよく聞くようになりましたね。泥棒が入ったという話はちらほらと聞きますし、実際、強盗の数も年々増えているそうです。
今日は、アパートの錠前を自分で交換するという話です。もちろん、錠前屋さん(Schlüsseldienst)に交換を頼んでも良いのですが、それほど難しいことではないので、自分で交換するところまで説明してしまいますね!
[blogcard url=”https://www.seikatsu-joho.de/trouble/schluesseldienst/”]大家の同意は不要
大家さんと良い関係であれば、錠前を交換したい旨を話すのも良いですが、法的には大家の同意は不要です。
ただし、交換した古い錠前は保管しておいてくださいね!アパートを退居する際に元の状態に戻す必要があります。
大家が予備の鍵を持つのもダメ
実は、大家は住人に知らせることなしに、予備の鍵を保管してはいけないのですよ。住人が望まない場合も同じです。住人がそれを望む場合のみOKです。
大家が住人の不在中に許可なく予備の鍵を使って部屋に入った場合、住居侵入罪(Hausfriedensbruch)となります。その場合は、料金は大家の負担で、錠前の交換をすることができます。もちろん、住人は即時解約をすることも可能です。
良い錠前をつけると、時間稼ぎができる
いずれ泥棒対策の記事をきちんと書きますが、結局のところ、泥棒対策というのは、泥棒が侵入するまでの時間を長くすることなのだそうです。
時間をかければ壊れない鍵はないけれど、泥棒はおよそ5分試して侵入できなければ諦めるのだそうです。というのも、近所の人が気づいて警察を呼んだ場合、それ以上居たら警察が到着してしまうからなのだとか。
ですから、良い錠前をつければ、開けるのに時間がかかるので、泥棒が諦めて侵入されない可能性が高いのだそうですよ。
ただ、扉自体が蹴れば開くぐらい弱ければ、あまりに高価な錠前を付けても意味がありませんね。同じように、窓が開けっぱなしでも意味がありません。
ですので、錠前を購入する際はバランスも大事です。他に弱点がある場合は、そちらを改善する必要があります。
錠前の交換方法
さて、いよいよ交換作業に入ります。ずっと『錠前』と書いてきていますが、実際に交換するのは鍵穴の付いているシリンダー部分です。購入をする前にすることがあります。
シリンダーの長さを測る
シリンダー(Schließzylinder)の形と大きさは規格で決められているのですが、扉の厚さは様々です。シリンダーが入る部分の長さを測る必要があります。
相変わらず適当な図で申し訳ないのですが、扉を横から見ると下の図のような感じになっていますね。濃い灰色が鍵を回すと飛び出るところです。その下にネジがあります。左右の濃い黄色の部分は、扉に付いている補強用の金属製の板です。
そのネジから金属板までの、左右の長さを測ります。左右の長さは同じこともありますが、違う可能性もあります。
シリンダーは大体5mm単位で売っていますが、部屋の外側は金属板と同じ面に収まるようにします(防犯上、重要です!)。内側は多少飛び出していても問題ありません。
下は取り出したシリンダーの写真です。中央の穴がネジが通る部分です。
シリンダーを購入する
長さが分かったら、いよいよ購入です!
錠前はサイズとセキュリティの高さで選んでいきます。外側と内側から、鍵を使って開けるタイプが標準ですが、内側はノブで回して開けられるものもあります。いろいろなタイプがあります。
シリンダーは、ホームセンターやインターネット上でも買えるのですが、お勧めは錠前屋さんでの購入です。錠前屋さんでしか手に入らないものもありますし、中には独自開発しているお店もあります。
お店によって同じものでも値段は違いますが、一般的に高価なものの方が頑丈です。どの価格のものを買うべきかは私はアドバイスできないのですが、とある錠前屋さんは、「100ユーロ以下のものは、どれを買ってもセキュリティ上はまるでダメ」と話していましたよ。
シリンダーを交換
シリンダーの交換作業に入ります!
必要なものは、
- ドライバー
- 今付いているシリンダー用の鍵
- 新しいシリンダーと鍵
だけです。
まず、ドライバーでシリンダーを固定している真ん中のネジをはずします。そして、鍵を挿して少しだけ回すとシリンダー全体が動く場所があります。そうしたら、抜き取ります。
新しいシリンダーを入れる時はその逆の手順です。ネジ穴が合う場所では、鍵を回して金属部が飛び出して、鍵がかかります。
シリンダーの交換方法を説明した動画もたくさんあるので、見てみてくださいね!
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