
壁塗りはずっと書こうと思っていたテーマです。ただ、今まで何度も壁を塗っているのに写真がほとんどなくて…。カメラが汚れそうなのが嫌なのか、作業で手一杯になるのか、おそらく両方なのでしょう(笑)
写真はいまだに足りませんが、壁塗りは多くの人がやらざるを得なくなる作業ですから、説明がある方がよいですよね。ドイツの賃貸契約ではSchönheitsreparatur(見た目の改修)の項目が入っていることがほとんどで、借主が壁塗りなどをして綺麗に維持をする義務があります(Schönheitsreparaturについてはこちらの記事で説明しています)。
今日は準備編です。これで仕上がりも決まってくる大事な作業です。
目次
壁の穴埋めと傷の補修
壁に穴が開いていたり、ヒビなどの傷がある場合は、まずはこれを補修します。穴埋め材を埋め、サンドペーパーで平らにやする作業です。
やり方は下の過去記事をご覧ください。
掃除機をかける
塗装する天井や壁の全部の面に掃除機をかけます。
サンドペーパーをかけた後の粉だけでなく、住んでいれば埃も溜まっていますね。除いておかないと塗料がうまく付かないだけでなく、塗装面に埃やクモの巣などが入り込んでしまう可能性も。
養生をする
塗装をしない所に塗料が付かないように保護をします。
用意するもの
最低限であれば、新聞紙を使って保護をしてもよいのですが、以下のものがあると便利です。
マスキングテープ
かわいい模様のついたテープではなく、塗装用のマスキングテープです(こちらがオリジナルです)。
とくに養生してから塗装するまで数日かかるような場合は、質のよいものを選ぶようにしましょう。安いものはすぐ剥がれたり、長期間貼っていると剥がしたときに跡が残ったりします。
幅はお好みで。太いものと細いものの両方があると便利ですが、細いものだけでも大丈夫です。
Malervlies
床を保護するために使います。塗料を吸い取るフリース素材でできていて、裏にビニールが貼ってあります。うっかり塗料をこぼしてしまったような時でも、下に敷いてあれば安心です。
保護用のビニール
Abdeckfolieなどという名前で売っています。薄いもので十分です。
下のように、マスキングテープが端に付いているタイプのものもあります。扉や窓など大きな面積を覆いたいときには便利。ほかにビニールの向こう側に移動できるようにファスナーが付いているものもあります。
床のすぐ上の部分を保護するための、幅の細いタイプのものもあります。
照明などを取り外す
天井についている照明は外した方がよいでしょう。代わりに下のようなソケットをつけて裸電球を付けるか、汚れてもよい別のライトを用意します。塗装編でもふれますが、明るさは十分確保できるようにしましょう。
あとは、必要に応じて扉を外します。扉が1つしかない部屋で全面塗装をする場合など、外しておかないと部屋の外に出られなくなりますよ(笑)。
扉は開けた状態で上に持ち上げれば外れます。けっこう重い場合もあるので、1人ではなく誰かと一緒に外す方がよいと思います。
保護していく
上で用意したものを使って、塗装をしないものを養生していきます。
とくに窓枠などの角の部分は丁寧に保護します。マスキングテープの線がそのまま塗装の境になります。
スイッチやコンセントの部分もお忘れなく。スイッチやコンセントを使う場合は、使えるように工夫をしつつ保護をします。使っていないライトのケーブルなどもカバーしましょう。
ローラーではなくスプレー塗装をする場合は、スプレーの噴射でビニールなどがめくれることもありますし、ちょっとした隙間があると塗料が入り込むこともあります。とくに丁寧に養生をする必要があります。

ここまでできたら準備は万端!塗装編に続きます。
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