ドイツには日本のように街角に24時間営業のコンビニはありません。お店の営業時間が短いので、 夜遅い時間や休日に必要なものが手に入らなくて困ることも。
そんな時でも、ある程度の大きさの町なら何とかなります。今回は夜間や休日の困った!を解決する方法を紹介していきます。
病気のとき
営業時間外で一番困るのは、急な病気や怪我をした時です。
救急車を呼ぶ(Tel: 112)
生命にかかわる病気や、事故などによる大けがなど、緊急性の高いときは救急車を呼びます。
しかし、そこまで酷い状態ではなくても、診察をして欲しいときもありますね。そのときは以下のような方法があります。
大病院の緊急外来に行く
これは、自力で病院に行ける状態でも、緊急性が高いときの選択肢ですね。
緊急医の診療所に行く、もしくは家に呼ぶ
緊急医(ärztlicher Bereitschaftsdienst, Notarzt)とは、夜中、週末、祝日など、普通の医者が開いていないときに診察してくれる医者。下のサイトで近くの緊急医を調べることが可能です。
また、ドイツ国内から116117番に電話することで、近くの緊急医への案内や、緊急医に家に来て診察してもらうこともできます。ほかに電話で、自分でどういう処置をしたらよいかのアドバイスもしてくれます。
112番と116117番のどちらに電話するべきかという目安は、こちらに書いてあります。
薬局(Apotheke)
無事に緊急医に診察をしてもらっても、処方箋を書いてもらって、自分で薬局で薬を手に入れなければいけないケースがほとんどでしょう。夜間・休日に開いている薬局を探さないといけません。
当番薬局
薬局には、夜間・休日に対応してくれるNotdienst(救急勤務)の当番薬局があります。当番薬局を調べるのに一番確実なのは、地域のApothekerkammerのサイト。ベルリンだと以下のページです。
https://www.akberlin.de/notdienst.html
「Notdienst + Apotheke + 町名」「Apothekerkammer + 地域名」などで調べてみてください。
ほかに、とりあえず一番近い薬局に向かうのも手です。その薬局が開いてなくても、入り口にその日の当番薬局の住所が貼り出されています。自転車や車など、楽に移動できるとき限定でのおススメです。
ただし、当番薬局は呼び鈴を押して小窓越しのやり取りとなるので、人によってはハードルが高く感じるかもしれません。
営業時間の長い薬局
ある程度大きな町なら、営業時間の長い薬局があります。
例えば、ベルリン中央駅内の薬局なら、年中無休で24時間営業しています。英語も通じますし、在庫の薬や衛生用品も多く、ドイツに慣れていない人にはよいと思います。
ほかに主要駅の薬局では営業時間が長く日曜日も営業しているところが多いみたいですよ。病気になる前にあらかじめ、家の近くの薬局を調べておくとよいでしょう。
買い物
主要駅近くなどのスーパー
主要駅近くは、日曜営業の許可が下りている可能性が高いです。ベルリンではZooのUllrichが日曜営業で有名です。
最近は22時ぐらいまでの営業は普通になってきているようですし、Edekaなどで平日24時間営業している店舗もあります。困るケースは少なくなってきているのかもしれません。
ガソリンスタンド
ガソリンスタンドには、食料品・衛生用品など一通り揃っています。夜間・休日に営業しているガソリンスタンドなら、トイレットペーパーを切らした!などの問題も解決します。
ただし、商品の値段は高く、夜間は小窓を通しての応対になります。
Spätkauf
Spätkaufは、Spätverkaufや Spätiとも呼ばれ、日本のコンビニに一番近い存在のお店です。ベルリン、ドレスデン、ライプチヒなど、東側限定のお店です。
名前から想像できる通り、夜遅くまで営業していることが多く、中には24時間営業の店もあります。
家の中のトラブル
火事など消防を呼ぶケースもありますが、ここでは水漏れ・暖房の故障などの不具合が起こった時の話です。
水漏れなど早い対処が必要な場合は、管理会社が営業時間外ならば、緊急連絡先に連絡をします。緊急連絡先はアパートの契約の際に提示されているはずです。電話番号がすぐに見つからなくても、アパートの入り口付近に貼ってあることが多いです。
ハウスマイスターが居るならば、ハウスマイスターにも伝えましょう(夜間なら翌日になってからの方がよいかもしれません)。
緊急連絡先にすぐに連絡が取れなくても、明らかに自分の不注意によるトラブルでない限り、自分で職人は手配しないようにしましょう。ドイツでは基本的に、職人を手配した人がその費用を支払います。
下の記事が参考になるでしょう。
鍵を失くした!
鍵のトラブルについても、過去記事をご覧ください。
事前のチェックは大事
以上のようなサービスは、困った事態になってから調べるのでは遅いし、焦るかもしれません。そういう弱みに付け込む商売をしている人に、ひっかかる可能性もあります。
ですから、あらかじめ家の近くの緊急連絡先のリストを作っておくことは大切。イザというときに安心でしょう。
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