気になるトイレの裏側

ヨーロッパではこんなトイレをよく見ます。

床には設置されておらず、壁面に固定されていて、壁に水洗用のボタンだけがあるというタイプ(ボタンと呼ぶにはやたら大きいですが!)。

スッキリしていてモダンで格好良いですよね。

ドイツではWand-WCHänge Toiletteなどと呼ばれています。タンクや配管などのゴテゴテしたものが表にないので、掃除もしやすいですし、 このデザイン性から従来のトイレよりも人気です。それで、このタイプのトイレが入っているアパートは若干家賃が高くなるそう。

でも、これはどういう仕組みになっているか気になりませんか?

Aqua Bagno Design Hänge Dusch-WC mit Bidet/Taharet-Funktion inkl. Softclose Sitz

壁の裏にあるモノ

実はこのトイレの裏にはこんなモノが入っています!金属の枠に固定されたタンクです。

トイレの本体は2本の長いボルトの部分に固定されます。下の大きな管がトイレからの排水用、その上の管がタンクからくる配管です。

タンクの中の仕組みは従来のトイレと全く同じ。ボタンを押すことでフロートバルブが開き、タンクの水がトイレに流れます。それと同時にタンクに水が流れ始めますが、一定の水位まで浮玉が達したら給水が止まるようになっています。

これを内装をする前にバスルームに取りつけ、後からタイルを貼るわけです。

Geberit 458103001 Montage-Element Duofix Basic für Wand-WC, mit Spülkasten UP100 112 cm

下の写真は我が家のバスルームで、タイルを貼る前の状態です。少し分かりにくいかもしれませんが、左側がトイレで、壁にタンクを固定した上に石膏ボードを貼り付けています。上の発泡スチロールの部分に、後から水洗のボタンがはめ込まれます。

中のバルブが劣化した時などはボタンのパネルを外して、その穴から修理をします。大きめのボタンなのもこのためだと分かりますね。

しかし、もし水漏れがタンクの外で起こっているような場合には、タイルを壊すしかありません。そのために修理が大掛かりで、高くついてしまうのも事実。

進むトイレの技術革新

壁の裏にタンクを隠すトイレも面白いですが、日本のウォシュレットはこちらでも話題になっていますし、革新的と捉えられているようです。

ドイツでは他に、アウトバーンのサービスエリア(Raststäatte)にある、使用後に自動的に便座を洗浄するトイレも面白いですね。70ctのお金を取る代わりに、サービスエリアのお店で使える50ctのチケットが貰えます。利用者にトイレだけでなくお店での購入も促して、よく考えられたシステムだと思います。

SANIFAIR – das erfrischend andere WC | SANIFAIR

SANIFAIR bietet saubere Toiletten an Raststätten, in Bahnhöfen und Einkaufscentern. Wie funktioniert SANIFAIR? Wo finde ich SANIFAIR? Hier informieren!

下の記事によると、壁に固定するこちらのトイレにウォシュレットが組み込まれたものも開発されているようです。トイレの開発競争も意外に目が離せない分野かもしれません。

Die Revolution mit dem großen Geschäft – WELT

In Toilettendingen sind die Deutschen konservativ – dabei gibt es andere Möglichkeiten als die Hygiene mit Papier. Toiletten mit Dusche und Föhn, zum Beispiel. Der Schweizer Hersteller Geberit will einen Klo-Kulturwandel einleiten.




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