フライトの遅延・欠航のときの補償

フライトの遅延・欠航のときの補償

飛行機で移動するとき、遅延や欠航で出発や到着が遅れることがあります。少々ならまだしも、大幅に遅れると、乗り継ぎ便を逃したり、大事な予定に遅れたりと、大きなストレスになることもありますね。

飛行機が遅延や欠航した場合、必要に応じて、代替便や、宿泊する場合はホテルの手配などはしてもらえます。食事券なども貰えることが多いです。

しかし、遅れた事による損失に関しては、泣き寝入りしている人が多いのではないのでしょうか?

実はEU圏のフライトでは、目的地への到着が遅れた場合に、乗客は一定額の補償を受ける権利があるのですよ!EU法で定められています。

補償の条件

ただし、少し条件があります。

基本的にEU系の航空会社によるフライトの場合は、全てのフライトがカバーされます。しかし、非EU系の航空会社の場合は、EU圏発のフライトのみ補償の対象です。つまり、非EU系の航空会社では、EU着のフライトは補償されません。

それから、機材故障などの技術的なトラブルによる遅延は補償の対象です。一方で、天候やストライキによる遅延は補償されません。

補償額は飛行距離により変化しますが、航空券の販売価格には関係なく(!)、最大で600ユーロだそうです。以下が飛行距離による補償額の概要です。

飛行距離が1500km以下で2時間以上の遅れの場合250ユーロ
EU内のフライトで飛行距離が1500km以上、
もしくはEU外のフライトで距離が1500km以上3500km以下で、
遅れが3時間以上の場合
400ユーロ
EU外へのフライトで飛行距離が3500km以上で、
かつ遅れが4時間以上の場合
600ユーロ

航空会社に請求(2016/12/12追記)

以前は、この補償の申請を自分でやろうとするとかなり大変で、法律に詳しい人でないと、なかなかお金を貰えなかったのですが、最近は状況が変わってきた様で、航空会社のサイトから補償を申請できるところが増えました。

申請代行サービスを使うと手数料を取られるので、出来ることなら航空会社に直接申請して、手数料なしでお金を受け取った方が良いですね。ただ、この申請フォームがかなり見つけにくいので、以下に主要な航空会社の申請フォームを探し出しました!

補償の条件などの説明が書いてあるページもあります。申請する前に、ぜひ目を通してくださいね。

Lufthansa

[blogcard url=”https://www.lufthansa.com/online/portal/lh/de/help_contact/feedback”][/blogcard]ここから、„Flugschein-Rückerstattungen“を選びます。

Air France

[blogcard url=”http://www.airfrance.de/DE/de/local/transverse/footer/reclamation.htm”][/blogcard]ここで„Online-Formular“を選ぶとフォームが出てきます。

Britsh Airways

[blogcard url=”http://www.britishairways.com/de-de/information/delayed-or-cancelled-flights/compensation”][/blogcard]補償の条件などの説明の後、下の方に„Entschädigung für Flug von British Airways beantragen“というリンクがあります。

Finnair

[blogcard url=”https://www.finnair.com/de/de/refund”][/blogcard]

KLM

[blogcard url=”http://www.klm.com/travel/de_de/customer_support/customer_support/refunds_and_compensation/refund_of_ticket_cost.htm”][/blogcard]„Erstattung beantragen“というボタンをクリックします。

SAS

[blogcard url=”https://www.care.flysas.com/SelfService/FeedbackForm/”][/blogcard]

補償申請の代行サービス

航空会社に請求しても支払われない場合は、補償申請を代行してくれるサービスを利用すると良いでしょう。25%の手数料を取られますが、必要事項をオンライン上で記入して、委任状を送るだけで済みます。3年前のフライトまで遡って対応できるそうです。

代行サービスをしてくれる所はたくさんある様ですが、下のページは確実そうなサイトです。一番上のflightrightは、私も使った事があります。(→Flightrightのその後 お金が支払われました!

[blogcard url=”http://www.flightright.de/”][/blogcard] [blogcard url=”http://www.euclaim.de/?utm_source=finanztip&utm_medium=website”][/blogcard] [blogcard url=”http://www.fairplane.de/”][/blogcard]




1 Comment

  1. 3週間ほど前に偶然こちらの記事を拝見して、「EU Regulation EC261/2004」を初めて知りました。他にもいろいろ検索してみて以前の自分のフライト(フランクフルト→羽田の欠航)が該当するではないかと思いA○Aに問い合わせたところ、600ユーロの補償が支払われました。1年ちょっと前のフライトだったのでどうかな?と思ったのですが、すぐに返答と支払いの手続きがあって拍子抜けするくらいでした。
    こちらの記事を読まなければ知らずにいたことです。貴重な情報をありがとうございました!

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