窓用の掃除機 Fenstersauger 使用レポート

ドイツでは窓は綺麗にしていないといけないと言われています。

地域によっては、窓が汚いとご近所さんに文句を言われることもあるそうですね。ベルリンで私は文句を言われたことはありませんが、ベルリンっ子も『窓は綺麗にしておくべき』と考えているのは同じ。

いずれにしても、綺麗にしておくことに越したことはなさそうです。

でも、ドイツ人だって窓掃除が好きなわけでもないのです。綺麗にしないといけないから、仕方なく・・・という人がほとんどだと思います。窓掃除は真面目にやると、どうしても時間がかかるものです。それでも掃除するドイツ人はエライですね~。

今日は、そんな「窓掃除はイヤだけど、しないといけない」というドイツ人のニーズに答えた製品、Fenstersaugerを紹介します!

実は私もこの製品ずっと気になっていて、良さそうだなと思っていたのですが買わずにいました。ところが、続けて友人・知人の間で「すごく良いよ~!」という話を聞き、うちでも使ってみることにしたのです。

Fenstersaugerとは

Fenstersaugerは名前から想像できる通り、窓用の掃除機です。

一言で説明をすると、洗剤で浮かした汚れを水分と共に吸い取る機械です。

これだけ聞くと、何がすごいのか伝わりませんね・・・。でも、Fenstersaugerがやるのは、本当に単に汚れを吸い取るだけなのです。

それでも、効果は抜群。窓掃除に取られる時間の節約になります!

たぶん、Fenstersaugerは食洗機と同じような位置づけの製品なのでしょう。というのも、持っていなくても手で綺麗にすればよいので、必需品ではないけれど、あると時間をすごく節約できるからです。

メーカーと特徴

購入にあたって、いろいろな情報を集めてみました。

現在は様々なメーカーが似たような製品を出していますが、KärcherLeifheitの製品は数年前からあり、評判も良いです。どちらかのメーカーの物を買えば、間違いがなさそうです。

ちなみに、Kärcherは掃除機や高圧洗浄機を出しているメーカー、Leifheitは基本は電動ではないモップや箒などの掃除用品を生産しているメーカーです。

この2つのメーカーのFenstersaugerの特徴は、下のような感じです。

Kärcher

  • 予備電池が付属しているモデルがある
  • 280mmの標準ノズルに加えて、170mmの幅の細いノズルがある
  • マイクロファイバーの窓拭きモップと、一体となったスプレーボトルが付属

Leifheit

  • コストパフォーマンスが良い
  • 手の届かない窓用に、棒が付属しているモデルがある(Kärcherでは別売)
  • 延長棒はLeifheitの他の清掃用製品にも使える

重さ、電池の性能はどちらも大差ない感じです。電池の持ちはどちらも意外に短く20~35分ぐらい、充電にも120~185分とけっこう時間がかかります。窓掃除の途中で電池切れしたら嫌なので、この点は大丈夫かなと心配でした。

値段は、Kärcherの方はアマゾンで60ユーロ前後、Leifheitは40ユーロ代です。だいぶ違いますね。ちなみに、下のLeifheitの棒付きモデルは46,99ユーロです。

家によって、窓の数も違いますし、高さのある窓や小さな窓の有無も異なります。上記の事も踏まえつつ、おうちに合った物を買うと良いでしょう。

Kärcher Fenstersauger WV 5 Premium

うちで結局手に入れたのは、下のKärcherの『Fenstersauger WV 5 Premium』というモデルです。

我が家はやたら窓が多いので、バッテリーが2つあるこのモデルを選びました。小さなノズルが必要な窓は1つだけなので、どうしても小さいノズルが必要だったわけではありませんが、付属しているので有効利用させてもらっています。

まだようやく窓を一通り綺麗にしたところなので、使い込んだとは言えないのですが、現在の印象を書いておきます。概ね、満足しています。

長所・満足な点

窓掃除の時間短縮

これが一番満足な点です。Kärcherの売り文句でも「窓掃除の時間が1/3」と言っていますが、感覚的にも大体その程度の時間短縮になっています。

仕上がりはまあまあ綺麗

この機械をササッと使うだけでは、一点の曇りもない仕上がりにはなりません。それでも清潔感があるレベルに簡単になるので、私はこの程度で満足です。

軽くて持ちやすい

長く持っていても疲れず、重さはそれほど感じません。私は女性としては力がある方かもしれませんが・・・。

付属の窓拭きモップ&スプレーボトルは便利

スプレーボトルで洗剤を窓に吹き付け、そのまま拭くことができるのは便利です。私は右利きですが左手もそこそこ使えるので、右手にスプレーボトル、左手にFenstersaugerを持ったまま、持ち替えることなくお掃除ができています。

本体と予備電池が同時に充電できる

充電器は電池を本体にセットしたままでも、外した状態でも充電ができます。その上、本体にセットした電池と、予備の電池が同時にセットできるので便利です。実際には本体の電池を充電してから、予備の電池を充電し始めるみたいですが、そのまま置いておけるのは良いです。

音はけっこう静か

メーカーによると騒音は50デシベルとのことですが、掃除機と比べると拍子抜けするぐらい静かです。

短所・不満な点

スプレーの噴射範囲が広すぎる

付属のスプレーは噴霧する範囲が広いです。床の保護をしなくても良いのが売りのはずなのに、洗剤はけっこう飛び散ります。床がフローリングなど木製ならば、何か敷かないと心配です。別のスプレーを使っても良いのですが、モップ一体型が便利なだけに残念です。

充電時間と稼働時間のバランス

これは重さとの兼ね合いもあるので仕方ないのでしょうが、汚れが残っている場所のやり直したりとかしていたら、20分の稼働時間はあっという間に過ぎてしまうと思います。予備電池のお陰で安心していられますが、なかったら慌ただしく掃除してしまうことになる気がします。

Fenstersaugerの使い方

話が前後しますが、Fenstersaugerの使い方を説明します。

酷い汚れは先に落とす

屋外などで汚れがひどい場合は、先にバケツの水(+洗剤)とSchwammtuchなどを使って汚れを落とします。いきなりスプレーとモップで掃除をし始めるより、先にある程度の汚れを落としておいた方が効率的です。

この時、窓枠とFensterbrett(窓台)の汚れも落としておきましょう。雨が降って溜まっているホコリが跳ね返ると、せっかく綺麗になった窓があっという間に汚れます。ですから、綺麗な状態を長く保ちたければ、これは大事なポイントです。

スプレーで洗剤を吹き付け、モップで拭く

これはそのままです。隅の方まで全面を拭きます。

製品に少量、お試し用の洗剤が付属しています。ただ、Kärcherのオリジナルの洗剤は高価です。市販の洗剤を使う場合は、アルコール分が入っていないか、少ないものを使いましょう。

多くの窓用洗剤には水跡を残さないために揮発性のアルコールが入っているのですが、Fenstersaugerには逆効果です。というのも、Fenstersaugerで汚れを吸い取るときに、洗剤が揮発してしまっていると吸い取れず、跡が残ってしまうからなのです。水分が残っていることが大事です。

私はtip top(↓ こんな洗剤です)を適当に入れて使いましたが、普通に使えました。どの洗剤が良いかは、今後いろいろ試してみます。

Fenstersaugerで汚れを吸い取る

洗剤が乾かないうちに、Fenstersaugerのスクイージー(ワイパー)部で水をかき取りながら、汚れを吸い取ります。

手でやる窓掃除の場合は、水分だけが残っている状態まで汚れを完全に取り除いて、ワイパーやクロスを使って仕上げますが、Fenstersaugerを使う場合はそこまでせず、多少汚れが残っていても大丈夫です。Fenstersaugerが汚れを吸い取ってくれるお陰です!

仕上げで拭きとる

水跡が残っている部分がある場合は、キッチンペーパーやマイクロファイバーのクロスなどで、その部分を拭き取ります。たいていの場合は、これで十分綺麗になります。

最後に、窓枠にも洗剤が飛び散っていることがあるので、拭きましょう。

窓以外でも使える

このFenstersaugerは平らな面であれば、窓ガラスでなくても使えます。

鏡、戸棚のガラスはもちろん、シャワー室のタイルに使うのも良いです。シャワーは浴びた後、壁の水分を拭き取るだけで、カルキ汚れが付かず、カビも防止して綺麗に保てますよ。

先ほども書きましたが、うちは本当に面積に対して窓が多くて、曇りガラスとは言え玄関までガラスが入っていて、窓掃除がストレスでした。これからは遊び感覚でお掃除ができそうで、気が楽になりました。

かなり、おすすめの製品です!




2 Comments

  1. ひょっひょっひょ~~~~見ぃ~つ~け~た~~~~。って、そんな努力もしないで、リンクを辿ってきただけだけど。
    以前にこのブログのこと、聞いた気もするのに、何で知らなかったんだろう?忘れてたのかな?
    約束通り、足跡つけておきます。真面目なサイトに、この不真面目なコメント。
    不適切なら、消しておいて。
    夏休み中時間はたっぷりあるので、またゆっくり読ませてもらうね。

    • 今日はどうも!よい夏休みを~!
      もう一つの方もここのところずっと放置してたので、そろそろ書かないとねぇ。
      またよろしくね。

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