自分で壁に穴を開ける!家具やカーテンレールの取り付けかた

ドイツでは家具付きの物件でない限り、部屋を借りた時点では何もついていない状態が普通。部屋に住み始めるときには、ライトやカーテンレール、鏡など、生活に必要なものは自分で取りつけないといけません。

これができない場合は、全てのものを床に置いて生活するしかありません。DIYができないために、ライトはスタンドライトのみ、鏡や荷物はすべて床置きで生活している方も、かなりいらっしゃるようですよ・・・。

家具やカーテンレールなどを壁に取り付けるのに必要なのが、「壁に穴を開ける」作業。

ここではインテリアを素敵ににするために、壁に穴を開ける作業を紹介していきます!

壁に穴を開ける前に用意するもの

ドイツの外壁は基本的に固い石壁やレンガ、コンクリートですから、日本では使わないような道具も使いますが、扱いは難しくはありません。壁に穴を開けるには、以下のものを使います。

電動ドリル

石やレンガでできている壁に穴を開けるには、電動ドリル(Bohrmaschine)は必需品。

でも、ドイツに永住するならともかく、電動ドリルなどの電動工具は借りた方がいいかもしれません。電圧が違うので、日本に持って帰っても使えませんから・・・。

電動工具は、貸してくれる人が居るはずです。ある程度年配のドイツ人男性なら持っている可能性が高いですし、気楽に貸してくれる人が多いと思います。

他には、ホームセンター(Baumarkt)で工具を貸してくれるところもあります。

とは言え、電動ドリルは、それほど高いものではありません。良い品質でお手頃な価格のものがありますね。買うのであればおススメは、下のようなBoschのドリルです。

Boschの工具は、緑色が家庭用、青がプロフェッショナル仕様です。我が家では青いドリルを使っていますが、ちょっと壁に穴を開ける程度なら、緑色の家庭用ドリルで十分です。

それから、ドイツでは日本のMakitaの電動工具はすごく人気があります。こだわりがある人は、Makita製品を選んでも良いかもしれませんね。

ドリルビット

開ける穴の大きさに合ったドリルビット(Bohrer)を用意します。

ドリルビットは、穴を開ける材質によって使うビットが違います。写真の上から、金属用、石・レンガ用、木材用です。刃先の形と材質が異なります。

ドリルビット

石壁なら石・レンガ用のドリルビットを使ってくださいね。

水準器・水平器

忘れがちなのですが、水準器(Wasserwaage)は絶対にあった方が良いです。紐に重りをつけて垂直を測る方法もありますが、水準器があった方が数段ラクです!

アンカープラグとネジ

アンカープラグ(Dübel)は日本で普通に生活していたら、使うことがありませんね。でもこれはドイツでは必需品。

こんなモノです↓

ドイツの家の壁は、石壁やレンガ・コンクリートでできているものが多いですね。

これらの固い素材は、穴を開けても直接ネジを止めることはできません。ですから、少し大きめの穴を開けて、このナイロン製のDübelを入れてネジを締めます。

このプラグはネジを入れると広がって、穴にガッチリと固定されるようになっています。

Dübelはいろいろな種類があって、選び方が難しいので、次の項で説明します。

Dübelの選び方

さて、固定する物の重さと壁の材質に合わせて、Dübelを選んでいきます。

経験則もあるので完全には説明しきれませんが、ざっと考慮するべき点を挙げていきましょう。

ちなみに、DübelはFischerというメーカーのものが最高品質。Dübelを発明したArtur Fischerという人が創業者の会社で、今でも次々と改良を重ねた製品を開発しており、間違いなくDübel界のトップランナーです。

Dübelの形

壁の材質が石やコンクリートの場合は、下のような一番簡単な形のDübelで十分です。Dübelは何と言ってもfischerの物が一番品質が良いです。

壁が薄い場合は、このような形のプラグを選びます。壁の向こう側でプラグが開き、壁を挟み込みます。また、比較的新しい建物に使われているレンガでは、中に空洞があるものが主に使われています。この場合もこのタイプのものを使います。

気をつけなければいけないのは、50~70年代ぐらいに建てられた建物で、軽量気泡コンクリートが使われている場合。叩いてみた感触は石やコンクリートに似ていますが、気泡のある材料で、普通のDübelを使うと、固定する力が弱すぎるかもしれません。

そういう壁には、下のような形のDübelを使います。壁の穴がいびつでも、ネジを回すと中の穴に合うように広がっていくのですよ!

さらには、石壁でも薄い壁でも、オールマイティに使える物もあります。複雑な形です。買い置きをするなら、このタイプが便利かも。

Dübelとネジの太さと長さ

普通の用途であれば、Dübelの太さは5~8 mm程度で用が足りるのではないでしょうか。私も使うのは、ほとんどが6 mmか8 mmです。10mmを使ったのは、今までで1度だけです。

まずは、家具の固定穴に合うネジを選ぶことが大事です。そして、そのネジの太さに合うDübelを選びます。Dübelのパッケージに、合うネジのサイズが書いてあります。

当然ながら、Dübelとネジは太くて長い方が固定力があります。ですから、固定する力に不安があったら、Dübelとネジの太さか長さを変えます。

ただし、薄い壁の場合、Dübelとネジを長くしても意味はないので、家具に固定できる範囲で太さを変えます。

参考までに、手元にあるDübel(φ8 mm x 長さ40 mm)にかけられる負荷は以下のようになっています。

材質最大負荷
コンクリート70 kg
レンガ60 kg
穴あきレンガ17 kg
軽量気泡コンクリート4 kg

Dübelが不要なケース

部屋と部屋の間の壁は、石膏ボード(Gipswand)が使われていることが多いです。間には消音材が入っているだけなので、壁を軽く叩いてみると分かりますよ~

石膏ボードの場合は、Dübelを使わなくても、ネジを直接固定することができます。

同じく、木材にもDübelは不要です。

ただし、石膏ボードの壁にタイルが貼ってある場合、固定する物が重い場合など、Dübelを使った方が良いケースもあります。その時は、石膏ボードの壁は薄いので、上でも紹介したこのタイプのDübelを使います。

壁に穴を開ける

いよいよ、作業にとりかかります!

穴を開けるおよその位置を決める

まずは、取り付ける家具などの場所を決めて、壁に固定する穴の位置を出します。

でも、気をつけて欲しいことがあります!コンセントやスイッチの真上や真下は、電気ケーブルが通っている可能性があります。

ですから、コンセントやスイッチの真上や真下に穴を開けるのは避けるようにします。隣の部屋との壁が薄い場合は、隣の部屋の配線もチェックしましょう。

同じように、水道管などの配管がありそうな場所も避けましょう

心配なら、下のような壁裏センサーを使うのも手です。金属と電気ケーブルの位置を検出することができますよ。

上記のことに気をつけて、あとは使い勝手や見た目のバランスなどで家具の位置を決めましょう。

穴を開ける位置に印をつける

およその場所が決まったら、鉛筆などで穴を開ける場所に印をつけましょう。水準器も使って、正確に位置を出します。

家具の説明書もチェックして、間違いがないようにしましょう。

とにかく慎重に、慎重に・・・

壁に穴を開ける

いよいよ壁に穴を開けます!電動ドリルの登場です。

電動ドリルにDübelの太さに合ったビットを付けて、狙いを定めてガーッといきましょう!

え?他に注意すべき点?

いや、何事も経験です!一度自分でやってみたら、色々と分かります(笑)

あとは、目の保護にゴーグルをつけた方がいいでしょうね。

Dübelを差し込む

穴が開いたら、Dübelを差し込みます。

入りにくかったら、ドライバーの取っ手などで押し込んだり、ハンマーで軽く叩いて入れても良いでしょう。

Dübelを差し込む

家具やカーテンレールを取り付ける

最後に家具を取り付けます。

家具によって方法が異なるので、ここでは具体的には書けませんが、説明書通りにやれば大丈夫なはず。

さいごに

ちゃんと設置できたでしょうか?

やってみたら、意外に簡単だったのではないかと思います。

今回は書ききれなかったので、次回は照明の取り付け方を説明する予定です!




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