洗濯洗剤の種類と選び方

ドイツのドラッグストアやスーパーマーケットには、たくさんの洗濯洗剤が並んでいます。たくさんあり過ぎて、商品棚の前で立ち尽くしたことがあるのは、私だけではないでしょう。今回は、ドイツの洗濯洗剤の種類と選び方の話です。

洗濯洗剤の種類

洗濯洗剤の種類は大きく分けて以下のようなものがあります。それぞれ特徴と長所短所があるので、挙げていきます。

Vollwaschmittel

UniversalwaschmittelやKochwaschmittelなどとも呼ばれます。

20℃~95℃の洗濯に対応しており、大抵の生地とプログラムでオールラウンドに使う事ができます。大抵、漂白剤(Bleichmittel)や蛍光染料(Weißmacher, optische Aufheller)が入っています。

Buntwaschmittel

Colorwaschmittelという名前の洗剤も同じ種類です。大体が、20℃から60℃までの温度に対応しています。

この洗剤には、洗濯物の色移りを防ぐ成分が入っているのが特徴です。それでも完全に色移りを防げるわけではなく、安い洋服などで色移りしてしまうこともあるようです。

Feinwaschmittel

Feinwaschmittelは繊細な生地用の洗剤で、30℃での洗濯に使われます。手洗い用にも使われます。漂白剤や蛍光染料が入っておらず、その代わりに酵素と石鹸成分が多めに入っています。高い温度で使うと酵素が壊れてしまうので、高温の洗濯には適していません。

目的別の洗剤

ウール(Wolle)、絹(Seide)、ダウン(Daunen)やメンブラン素材(Membran)など、それぞれの生地に特化した洗剤です。低温で洗濯をします。

最近、黒い服用の洗剤が出ていますが、効果はBuntwaschmittelを使っても同じという評価が、Stiftung-Warentestで出ていたようです。

Baukastenwaschmittel

面白いのがこのBaukastenwaschmittelです。Baukastenというのは『積み木』という意味ですが、この洗剤も使用者が用途に応じて組み合わせて使います。Vollwaschmittelの成分が別々に売られています。SkipSODASANなどが有名です。主に下の3種類の量を調整して使います。

  • Basiswaschmittel: ベースの洗剤です。漂白剤などは入っていません。洗濯物の汚れ具合で量を調整します。
  • Enthärter: 硬水軟化剤です。地域の水の硬度に合わせて入れます。
  • Bleichmittel, Fleckensalz: 漂白剤と蛍光染料です。

他にも、Feinwaschmittelに入っている酵素入りの特別な漂白剤などもあります。

この洗剤の長所は、汚れ具合や水の硬度などの必要に応じて、洗剤の量と成分を自由に調整ができることです。どれかの成分にアレルギーがある場合なども、それを抜いた洗剤を使うことができます。

洗濯洗剤の選び方

どの洗剤を選ぶかというのは、洗い方や洗濯物をどの程度分けるかにもよるので、難しいですね。例えば、ドイツのカリスマ主婦的に、洗濯物を完璧に分けて、温度とプログラムを選ぶというのであれば、洗剤の種類も必要になるかもしれません。

あまり多くの洗剤を買いたくないというのであれば、ひとつのVollwaschmittelやBuntwaschmittelを使い続けるのもアリでしょう。

30℃でしか洗濯しないのであれば、いつもFeinwaschmittelを使うというのも手です。ドイツの洗濯機のプログラムは長く、生地が傷みやすいので、生地を傷めにくいFeinwaschmittelにはメリットがあります。

それから、液体洗剤には保存剤が入っていることが多いので、それが気になるならば粉タイプを使った方が良いでしょう。

私の場合は、洗濯の温度は40℃までしか使いません。粉末タイプのVollwaschmittelとFeinwaschmittel、液体のウール・絹用洗剤の3種類を用意していますが、ほとんどの場合はFeinwaschmittelで用が済んでいます。あとは、香料が強いものがダメなので、それが洗剤を選ぶ基準になっています。

Baukastenwaschmittelは、余分な洗剤を使わずに済むので環境に優しく、経済的でもあるそうです。少し手間が増えるのがデメリットでしょうか。それでも不必要なものを入れずに済むというのは良いですね。私も今使っているFeinwaschmittelが終わったら、次はBaukastenwaschmittelを使ってみようと思っています。




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