ドイツでは、ガスコンロが入っているアパートは少数派で、大抵は電気コンロや電磁調理器が入っていますね。掃除のしやすさからか、火事への心配からか、電気式の方が好まれます。
しかし、日本ではあまり見かけない物ですから、何かと戸惑う人も多いでしょう。とくに掃除の仕方が分からないという方は多いのではないでしょうか?今回はお掃除の方法を紹介します!
古いタイプの電気コンロ
このタイプのコンロはこんな見た目をしています。黒くて丸いプレート(Kochplatte)があるコンロです。
「古いタイプ」と書きましたが、比較的古いだけで、まだまだこのタイプのコンロが入っているお宅はありますね。
油汚れの除去
まず、表面に付いた油汚れを落とします。これは、洗剤とスポンジで普通に落とします。研磨剤が入っている洗剤は、ステンレス部には使わない方が良いでしょう。例えば、下のFroschの洗剤は油汚れがよく落ちます。
あまりに古いコンロの場合、継ぎ目のパッキンが傷んでいる可能性もあります。水がコンロの下に入り込むと危険ですので、水分は控えめでお掃除しましょう。
水分を飛ばす
それから、コンロを点けて、掃除でついた水分を飛ばして乾かします。10~20秒ぐらいで大丈夫です。水分が残ったままだと、黒いコンロ部分が錆びることがあります。
保護の油を塗る
仕上げに、サビの発生を防ぐために黒いプレートに油を塗ります。油は食用油も使えますが、ワセリンが一番良いそうですよ。ワセリンは薬局で手に入ります。
他には、下のような専用の油もあります。リンクの商品は現在売り切れていますが、ドラッグストアなどで売っていますから、ぜひお店で買ってください。
使い方はいたって簡単です。このチューブの中身を直接塗って、柔らかい布で拭くだけです。中身のワックスが黒いので、見た目は黒く輝きとても綺麗になりますよ!ただ、最初にコンロを点けた時にある程度の温度になると、怪しげな煙が出ます。それが難点です。
表面がツルツルのコンロ
次は表面がガラス製のツルツルのコンロです!
表面がツルツルのタイプには大きく2種類あります。ひとつは、いわゆる電磁調理器・IH調理器(Induktionskochfeld)で、鉄など磁化する素材の鍋でないと使えないタイプです。
もうひとつは、ガラスの下に熱源があって温めるタイプです。このタイプのコンロは、Cerankochfeldなどと呼ばれていますが、CERANというのは実は会社名です。
どちらも表面が全面フラットで、結晶化ガラス(Glaskeramik)が使われています。掃除はとても簡単です。汚れ具合によって、下のいずれかの方法で掃除をします。
普段は水拭きでOK
汚れがほとんど付いていないような場合は、コンロの使用後に、さっとSchwammtuchなどで水拭きをすれば大丈夫です。
洗剤を使う
もちろん、洗剤を使うこともできます。上で紹介したような油汚れ用の洗剤の他に、専用の洗剤もあります。普通の洗剤との違いは、汚れを落とす他に、ガラスがピカピカに見える効果があることです。
表面の焦げ付きは削り落とす
時には、鍋が噴きこぼれたりして、表面が焦げ付くことがありますね。そんな時は、洗剤を使うよりも、専用の道具を使って、焦げ付きを削り取ってしまいます!
これがその道具です。Ceranfeldschaberなどと呼ばれています。
刃を出した状態でガラスの上で前後に軽く動かし、焦げを削ぎ取ります。ガラスが傷つく心配はありません。削り取った後、必要に応じて、水拭きか洗剤を使ったお掃除をすると良いでしょう。簡単ですね!
以上、電気コンロのお掃除方法でした!
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